小池一夫さん Vs. 矢口高雄

「釣りキチ三平 CLASSIC」52号&53号

小池一夫さんと矢口の対談風景。「釣りキチ三平/CLASSIC」52号、53号。場所は「東京プリンスホテル・パークタワー」

この二人、生まれた国が同じでしかもお隣さんだったのね!(小池一夫さんって大曲市出身だって!)東京タワーも高いが小池先生の背も高い!矢口の頭一個分、背が高い!「ホビットの冒険」キャスト・・・ガンダルフ=小池一夫 ビルボ=矢口高雄

ガンダルフ>ヒットする作品のタイトルの付け方があるんだ。私は「カ行」なんだ。ビルボ>ガンダルフの「ガ」だね・・・て、これは梶原一騎さんの「濁点」じゃないか!

ガンダルフ>しかしビルボ、君とは忘年会やら新年会やら色々なパーティーで必ず会うから気が楽だよ~
ビルボ>ホントだねぇ~・・・
しかも同じ秋田生まれでボクは増田でガンダルフが大曲なんて・・・

小池一夫さん(本名・俵谷星舟)昭和11年5月8日生まれ。中央大学卒業後、山手樹一郎氏に師事。さいとう・たかをプロで「ゴルゴ13」の制作に携わった後、独立し小説、漫画原作、出版と幅広い創作活動を行っています。2000年に大阪芸術大学芸術学部映像学科に就任し、2003年に「小池一夫キャラクター塾」を開塾。2005年4月に同大学新設キャラクター造形学科学科長に就任。

小池さんの「キャラクター原論」によれば、人類史上、最大のキャラは「イエス・キリスト」。だれでも何処へ行ってもキリストを知らない人はいない。そしてキャラは一人じゃダメなんだ。ぶつかり合う相手、対抗が必要!キリストには「悪魔」、北極と南極、昼と夜、男と女。う~ん!凄く納得!!分かりやすく奥が深い!

ネーミング法則っていうのがあって例えば「子連れ」というやさしい言葉に、むずかしい「狼」を合わせて「子連れ狼」が生まれた。「子連れ狼」をはじめ「御用牙」、「乾いて候」「高校生無頼控」など、「カ行」で始まるタイトルが多い・・・と語る小池先生。小池の「コ」と一夫の「カ」もそうだけど、小島剛夕先生も「カ行」だな・・・

「釣りキチ三平」もそうだけど、「おばけのQ太郎」「ドラえもん」にしたって最初にキャラクターありき・・・なんだよね。手塚先生をはじめ、石の森先生、さいとう先生、ちば先生の作品も偶然かもしれないけど、「キャラクター原論」なんです・・・と語る小池先生・・・・・

小池先生の本名は「俵谷星舟」さん。実は、「真言宗」のお坊さんなんです!!高野山に20年間通って、僧名に「星舟」を頂いたそうです。幼名が「譲(ゆずる」。ペンネームを合わせて3つも名前があるんです!!つい最近も原稿用紙を持って高野山の宿坊に泊まって机を借りてそこの僧侶と同じことをやりながら原稿を書いているそうです。

雲水もやったそうです。一汁一菜。布団一枚に包まり、与えられた食器にお湯を入れるだけ・・・少なくとも4,5年やらないと坊主の免許が貰えない・・・そうです。お経もスラスラで矢口は驚きの連続!

最後に小池先生に恒例の直筆サイン入り色紙を贈呈した矢口。もうじき「大台」(小池先生曰く、70歳で大台だそうです)という小池先生ですがまだまだ若いです!!