古谷三敏先生と矢口高雄

個人的に大好きな漫画家であった古谷三敏先生の訃報….。その話を矢口妻勝美にしたたところ意外な話が。互いに連絡を取り合う仲では無かったのだけど、とあるパーティーの席で矢口は古谷三敏先生から漫画家としてのアドバイスを受けていたとのことです。ひとつは帳簿の管理をちゃんとするように、もうひとつは原画の管理をきちんとするようにと。このアドバイスはとても役に立ったと話していました。帳簿の管理については当時なかなか漫画家の先生方は創作に専念してしまい、お金のことはおざなりになってしまう傾向があり色々大変な目に遭うことが多かったそうです。ここでは書けませんがかなり生々しい話も聞かせてくれました。原画の管理についても今でこそ矢口高雄と言えばという感じですがその源泉はずっと前からあったということですね。

古谷三敏先生といえば『ダメおやじ』、『BARレモン・ハート』、『寄席芸人伝』が代表作何だろうけど、やはり自分は『ダメおやじ』が一番印象深いですね。特に後半の「マイ・ウェイ編」。なんせ、容赦ないイジメと暴力の物語がだんだん人間賛歌になっていくという超変調が子供心に衝撃的というか逆トラウマになりました。今、単行本を引っ張り出して読んでるんだけど意外と釣りのエピソードがあって驚きました。