Bar Beret

12月16日、小学館の忘年会の帰りに矢口は、銀座7丁目にある伊藤すま子さんが経営するバー「ベレー」に足を運んだ。

伊藤すま子さんと矢口。

カウンターが15席に、小さなテーブル席が一つ。漫画家の故・横山隆一さんが名付け親で、漫画家、編集者、文化人も多く集まったこの店が今月末(12月29日迄)に閉店することになりました。48年間という歴史を持つこのお店のママの伊藤すま子さん(79歳)に別れを告げようと大勢のお客さんが来ていました。

本当に引退してしまうの!?・・・と思うくらい若々しい「すま子」ママ。「すま子」ママは若い頃、無政府主義者の大杉栄殺害事件を首謀したとされた甘粕正彦満州映画協会理事長の秘書を勤めていたそうです。

終戦直後の旧満州で、その甘粕の服毒自殺にも出くわしたという。お茶を置いて理事長室を出た時、「ドサッ!」という音がしたので、部屋に戻ると口から泡を吹いて倒れていたのを実際に目の前で見たという正に歴史の生き証人のすま子ママ。

店の名前「ベレー」は故・横山氏が「分り易くないと」と、ふと頭のベレー帽に手をやり、「これだ!」と決めたそうです。ボトルシール、コースター、マッチも故・横山氏がデザインしたそうです。

店内の壁には、故・横山氏や小島功さんや赤塚不二夫さんらの「漫画集団」が描いた猫の60匹以上飾られていた。

こんなステキなお店が閉店なんて非常に残念ですね。すま子ママ、48年間本当にご苦労様です。