アメコミ界の重鎮 チャック・ディクソン氏のお気に入りは『釣りキチ三平』

『バットマン』や『スーパーマン』など手掛けたアメコミ界の重鎮チャック・ディクソン氏は自身のYouTubeチャンネル『Ask Chuck Dixon #65』においてお気に入りの日本のアニメは『釣りキチ三平』だとの述べました。笑
 

ディクソン氏は視聴者からの「何で日本のマンガがアメコミに圧勝してるのはなぜ?」との質問への回答の中で、アメコミと日本のマンガを比較した後、その一例を以下のように述べています。
 

“And I’ve made reference on these videos to one of my favorite mangas is about fishing. It’s just about fishing. It’s not about vampires fishing on another planet or witches fishing or fishing after a zombie apocalypse. This is about guys fishing. Surf casting and whatever. Fishing from boats, fishing on the shore, fishing from the banks of rivers, and the stories are fascinating, and beautifully drawn, and beautifully realized.”

https://www.themix.net/2021/07/prolific-batman-writer-chuck-dixon-explains-why-manga-is-wiping-the-floor-with-american-comics/

「私のお気に入りの日本の漫画のひとつは釣りの漫画です。それは本当にただ釣りだけをする漫画です。別の惑星で吸血鬼が釣りをするのではなく、魔女たちが釣りをするのでもなく、ゾンビのいる世界での釣りの物語でもありません。少年が釣りをするだけのお話です。投げ釣り、トローリング、磯釣り、渓流釣り、そしてストーリーは魅力的で、美しく描かれ、美しい作品となっています」

この答えに対して以下のやり取りがありました。
 

要約すると ema2345videoさんが、「その釣りマンガって『釣りキチ三平』?」と質問をし、チャック・ディクソン氏が「そう、それそれ」と答えています。アメコミと『釣りキチ三平』というとなにか対極にあるような感じがする方が多いかもしれませんが、実はアメコミ作家には意外と矢口ファンがいたりするようです。

その『バットマン』シリーズで一番有名なヴィラン、ジョーカーの生みの親の一人として知られる故ジェリー・ロビンソン氏も矢口の大ファンで、来日した際に矢口の家を訪れています。ロビンソン氏はそのあと横手市増田まんが美術館も訪れたそうです。次女かおるはその時、ロビンソン氏に会ってサインも貰っていますがそのことはすっかり忘れてました。妻勝美に話を聞いたところ、なんとなく覚えていて矢口のことをとてもリスペクトしていたのと色紙に絵を描くのに慣れてなくて緊張して描いてたとの事でした。

次女かおるがロビンソン氏から頂いたサイン。オールドスクールなバットマンが格好良い。あと、色紙にバットマンというのがちょっと面白い。てか、ジョーカー描かないの?
 

ひょっとしたら、ロビンソン氏とディクソン氏が「『釣りキチ三平』って面白いよなー」とか「ツバメ返し、マジやべえよな」とか話してるのを勝手に想像して胸が熱くなってます。