2023年09月のカレンダー
描き下ろし。昭和版『釣りキチ三平』後期の人気エピソード。このエピソードで四万十川とアカメを知り、日本にこんな巨大魚がいるのかと驚いた人が多かった。三平チルドレンの間では北海道のイトウと並び死ぬまでに一度は釣りたい魚として目標とされている。潜水艦と称される巨大アカメにまたがって乗る三平の描写に読者は胸を躍らせた。当時、シーラカンス展を見に行った矢口が偶然そこで初めて見た生きたアカメのインパクトからこのエピソードが生まれた。全体的に夜と水中での場面が多いがまっ
たく見難くなることなく表現されているのが秀逸である。旅シリーズとしては珍しく、魚紳は手紙上に
のみに登場する。ちなみに矢口自身はアカメを釣り上げることは出来なかった。